創業1911年の酒屋、おいしい嬉しいをお届けします。小川屋酒店 は、現在準備中です。

2015/10/16 14:20

蔵元紹介


立山酒造・富山県



立山酒造が蔵を構える富山県西部の砺波平野に開けた扇状地、

庄川河畔の最も上流は、豊かな名水が潤す豊穣の大地に増山杉、

黄金色の稲穂、色鮮やかなチューリップを育み、

平野一面に碁石を散りばめたように点在する散居村の美しい田園風景が四季を彩り、

日本の原風景を彷彿させる稲作農村を代表する景観として知られています。




創業は1830年、井波町新明屋仙助が幕府より酒造株の所持を許可されたことに始まり、

明治には酒造石高が県内一位となる約二千石を記録、

明治33年にはパリ万博出展という輝かしい歴史を持ちます。


また、明治39年になると株式会社として組織を近代化して再発足し、

今では約三万五千石を有する北陸屈指の蔵元として知られています。




日本三名山の一つ「立山」にちなんで名付けられたその酒は、

品質追求の信条を基に、白山に源を発する花崗岩に濾過された清流庄川の伏流水を仕込み水に使用し、

原料米には酒造好適米の最高峰とされる兵庫の山田錦を主とし、

北陸地方の代表的な酒造好適米「五百万石」といった良質の酒造好適米を用いて仕込まれています。




立山酒造では、富山という有数の米どころにありながら、

全国に先駆け昭和30年代前半という早い時期から兵庫県産の山田錦を仕入れ、

特に本醸造以上は山田錦をふんだんに使用することでも有名で、

当時から山田錦の平均使用量は国内トップクラスです。



また、立山が富山を代表する酒となった陰には、

この蔵の杜氏である山岸誠一氏の存在があります。

かつて新潟県醸造試験場で杜氏の育成に当たり、

立山酒造へ移ってからは淡麗辛口全盛の時代にあっても独自の姿勢が貫き「辛い酒」ではなく「甘くない酒」を提唱し、

「ひとりでに喉へスッと通る酒が一番」との信念から醸造技術に磨きをかけ、

全国新酒鑑評会の金賞常連蔵としてその発展に大きく貢献し、

黄綬褒章も受賞されています。




寒流と暖流のぶつかる富山湾の寒ブリを筆頭に、

海の魚や川魚の宝庫にある土地柄にあって、

口の中で障りなく杯が進む酒は、北陸最大の3万5千石を有する酒造石高の内、

その9割以上が富山県内で飲まれているほどの圧倒的な人気です。




現在は、山岸杜氏のご子息が副杜氏として勤められており、

伝統の技を継承する全国でも稀な親子二代にわたる味わいは前途洋々。



長年にわたって地元で愛され続け、富山県を代表する銘酒としての座を揺るぎないものにしています。




地酒サンマート様HPより