2026/07/02 09:00

男酒と女酒?

― 日本酒の味わいを決める「水」のちから ―

日本酒には「男酒(おとこざけ)」と「女酒(おんなざけ)」という、ちょっと面白い呼び名があります。

(現代では、性別による呼び方に違和感を抱かれる方もいらしゃるかもしれませんが。。)

もちろん“男性向け・女性向け”という意味ではありません

これは 酒の性格を生み出す“水の違い” を表す、昔ながらの表現です。


今日は、

「水の硬度」と「酒の味わい」の関係 を、ご紹介します。


📊 水の硬度で変わる、日本酒の性格

※図解あり


水の種類硬度(mg/L)分類酒質の傾向
日本の水道水(平均)50〜60軟水クセがなく飲みやすい
伏見の御香水60〜80軟水〜中硬水まろやか・やさしい
灘の宮水100〜200中硬水〜硬水キレ・辛口・力強い
欧州の硬水(例:エビアン)300以上超硬水ミネラルが多く重め

※日本の水道水に関しては、地域により異なります。予めご了承ください。



🌸 女酒(おんなざけ)とは

伏見の酒に代表される、

やわらかく、まろやかで、ふくらみのある味わい の酒。

  • 軟水で仕込む

  • 発酵がゆっくり進む

  • 雑味が出にくい

  • 甘み・旨みが出やすい


伏見の御香水は硬度60〜80 mg/Lほどの軟水。

この“やさしい水”が、しっとりとした女酒を生みます。

「女性的」という意味ではなく、

“しなやかで丸みのある酒質” を表す伝統的な言葉です。


🗻 男酒(おとこざけ)とは

灘の酒に代表される、

キレがあり、辛口で、骨太な味わい の酒。

  • 硬水で仕込む

  • 酵母が活発に働く

  • 発酵が力強く進む

  • シャープで引き締まった味に

灘の宮水は硬度100〜200 mg/Lの中硬水〜硬水。

この“ミネラル豊富な水”が、力強い男酒を育てます。


💡 なぜ水で味が変わるのか

日本酒の発酵は、酵母の働きがすべて。 その酵母の元気を左右するのが カルシウム・マグネシウム(=硬度) です。

  • 軟水 → 発酵ゆっくり → まろやか・やさしい

  • 硬水 → 発酵しっかり → キレ・辛口・力強い


つまり、

水の硬度がそのまま酒の性格になる

というわけです。


🍶 まとめ

  • 日本は軟水の国

  • 伏見は「女酒」=軟水でまろやか

  • 灘は「男酒」=硬水でキレがある

  • 水の違いが、酒の味わいを決める大きな要因


日本酒を選ぶとき、 「今日は女酒の気分かな」

「男酒でキリッといこう」

なんて楽しみ方も、ちょっと粋です。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。


本日のおすすめのお酒です

よろしくお願いいたします。