2026/07/29 09:00


いつもありがとうございます。
“地域の日本酒コンシェルジュ”、
贈る気持ちに寄り添ったご提案を大切にしています。

創業1911年の酒屋、小川屋酒店です。


お弁当も日本酒も、「温度」が大切。


毎朝、お弁当作りから一日が始まります。


夏は特に気を遣う季節。

食材にはしっかり火を通し、十分に冷ましてから詰める。

保冷剤を添えたり、おかずを工夫したり……毎日のことですが、「美味しく、そして安心して食べてほしい」という思いで作っています。


この「美味しく味わってほしい」という気持ちは、実は酒屋の仕事にも通じるものがあります。


日本酒やビール、ワインも、保存方法や温度によって味わいが大きく変わります。

せっかく選んでいただいた一本だからこそ、一番美味しい状態で楽しんでいただきたい。

それが私たち酒屋の願いです。


お弁当は「安心して食べてもらうため」の温度管理。

日本酒は「美味しく飲んでもらうため」の温度管理。


同じ「温度」でも、その役割は少し違いますが、

「より良い状態で味わってほしい」という思いは共通しているように感じます。


実は、日本酒には飲む温度ごとに美しい名前が付けられています。


  • 雪冷え(ゆきびえ) … 約5℃。しっかり冷やして、キレのある爽やかな味わいに。
  • 花冷え(はなびえ) … 約10℃。華やかな香りが引き立ち、吟醸酒にもおすすめ。
  • 涼冷え(すずびえ) … 約15℃。冷たすぎず、日本酒本来の旨味を感じやすい温度です。
  • 常温(じょうおん) … 約20℃前後。お酒本来の個性を素直に楽しめます。
  • ぬる燗 … 約40℃。やわらかな香りと旨味がふんわりと広がります。
  • 上燗(じょうかん)・熱燗(あつかん) … 約45~50℃。しっかりとした旨味と温かさが楽しめます。


「雪冷え」や「花冷え」という名前には、日本ならではの四季や自然の情景が感じられます。

ただ温度を表すだけではなく、その季節の空気や風情まで表現しているところに、日本酒文化の奥深さがあります。


普段は何気なく冷蔵庫から取り出して飲んでいる日本酒も、少し温度を変えるだけで香りや味わいの印象が驚くほど変わることがあります。


毎日のお弁当づくりで温度を大切にするように、日本酒も少しだけ温度を意識してみると、新しい美味しさに出会えるかもしれません。


今夜はぜひ、お手元の一本をいつもとは少し違う温度で楽しんでみませんか。同じ日本酒でも、きっと違った表情を見せてくれるはずです。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。


本日のおすすめのお酒

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